2017/11/21 22:25

先週末11月17日(金)から11月19日(日)までの3日間、漳平水仙の産地である福建省漳平市南洋鎮で「漳平水仙茶文化節」というお祭りが開かれました。
残念ながら私は行けなかったのですが、現地のお茶屋さんに色々聞いたことと新聞サイトの内容をまとめてみました。

「漳平水仙茶文化節」のお祭りにはスローガンが付いており今年は“传承非遗·感怀天下”(伝承非遺・感懐天下)です。「伝統を是非とも遺し、世界に心を馳せよう」ということかな?
中国国内でもまだまだ有名なお茶とは言えない「漳平水仙」ですが、向かう先は世界のようです。当店も微力ではありますが力添えをしていこうと思います。
お祭りは色々なイベントや催し物、出店があったようです。
開会式では南洋中心学校の小学生の茶操≪茶韻茶操≫。お茶を模した群舞ですね。

そして水仙公主や水仙王子の生産量が多かった生産者さんが表彰されました。
公主は中国語でお姫様、王子はそのまま王子です。
漳平水仙茶としての水仙公主は蘭花香、水仙王子は桂花香で、素晴らしい出来のもののみが名乗れる高級の漳平水仙です。
価格が高すぎて当店では扱っていませんが、非常に香りが良く味わい深い美味しいお茶です。

漳平水仙の優秀なお茶の展示、各店の試飲、美食一条街という屋台村なども有り、是非行ってみたい。来年はスケジュール調整したいなあ。
他には獅子舞や陸羽神像の練り歩き!ちょっと調べたり聞いてみたけど、神像の写真は無かった…。気になる。
お茶のお祭りなのでもちろん表演茶芸。大人から小さい子供まで色々な方々が披露したとのこと。
表演茶芸の場合、舞台の上で淹れ方を見せるだけで観客にふるまったりはしません。

ちょっと面白い表彰は、機械を作った人の表彰です。
漳平水仙の製茶も機械化が進んでいます。今後生産を拡大していくためには必要な進歩ですね。
今回表彰されたのは揺青機、真空包茶機を作った方々です。
揺青機は、烏龍茶の加工手順の中の「揺青」というところを担います。「揺青」は茶葉を笊で揺すって傷を付ける作業で重要な部分で烏龍茶ごとに方法や勘所が違うようですが、今回のはもちろん漳平水仙専用です。
真空包茶機は紙で包んだ餅茶を真空パックしてくれる機械です。当店の桂花香、清香はこの機械で包装された物です(夏茶は違います)。
漳平水仙もそうですが酸化が少ない方が良いため、真空パックは良い包装方法です。

そして秋季茶王争霸賽(水仙闘茶賽とも)、いわゆる漳平水仙茶のコンテストで、一番良い秋のお茶が「茶王」として選ばれます(春茶も闘茶賽があってそちらでも茶王は選ばれます)。
茶王の他にも金賞、銀賞、名茶賞が選ばれます。
金賞1名、銀賞3名が選ばれました。
そしてこのお祭りの主役「茶王」。
今年の秋茶の茶王は李発明さんのお茶に決まりました。
おめでとうございます!
そして最終日に、このお茶をオークションで販売したのですが落札価格が驚きです。
なんと100gで2万元!
日本円で34万円くらいになります。
100gで34万円ですよ!すごくないですか?!
オークションだからここまでの高値になったのでしょうが、それでもびっくりです。
100gだと茶餅で7~9個くらいでしょうか。1個を飲むのに4~5万円かかるとは…。
いつかは飲んでみたいものです。
なお落札者は厦門の旅行会社社長さんでした。
厦門すごい(雑な感想)。

来年は是非とも行ってみたいものです。他の茶産地でもお祭りがあれば行ってみたいですね。