Camellia sinensisについての四方山話 | 中国茶専門店 Tea Happiness

2017/09/14 22:50

twitterの店主アカウントのTLでタリエンシスの話が出たので、ちょっとお茶の種(シュ)について調べてみたのでその話をば。間違ったことも含まれてると思いますのでお気づきの点はご指摘いただければ幸いです。
ただ今回はタリエンシスの話は無く、シネンシスに限定しました。

基本的にお茶はチャノキという種の葉・茎を使って作られます。
このチャノキは学名「Camellia sinensis」と言います。
特に中国茶の場合、中国国内の"国家標準"(国が決めた規格)で「Camellia sinensis」から作られた物と決められています。
さて、詳しい方はアッサム種、中国種などと聞いたことがあると思います。
これは「Camellia sinensis」の中の変種で、分布域や育ちやすい環境などで分けられます。
で、この変種、私が調べた範囲では以下が有るようです。
()の中は中国名、日本語の通称で記載しています。
Camellia sinensis var. sinensis (茶、中国種)
Camellia sinensis var. assamica (普洱茶、アッサム種)
Camellia sinensis var. dehungensis (德宏茶、?)
Camellia sinensis var. pubilimba (白毛茶、?)
Camellia sinensis var. shan (撣種、?)
Camellia sinensis var. waldenae (中国語の種名不明、?)

アッサム種はさらに次の変種の変種まで有ります。
Camellia sinensis var. assamica var. kucha (苦茶)

この中でも中国茶として市場に主に出回ってるのは中国種とアッサム種のお茶でほとんどはこの2つになるでしょう。
中国種は緑茶、黄茶、白茶、烏龍茶、紅茶、アッサム種は紅茶、普洱茶に加工されるのが主です。

德宏茶はほぼ雲南省のみに自生または生産されており、紅茶や普洱茶に加工されます。この徳宏茶は徳宏タイ族チンポー族自治州芒市に標準となる茶樹が有ります。
どういう特徴が有るのか記載も無く飲んだことも無いので不明です。

白毛茶は古樹としては雲南省、広東省、海南省、広西チワン族自治区、湖南省まで分布しており、栽培は色々な場所でされています。お茶としては緑茶、紅茶、黒茶(六堡茶)、普洱茶に加工されます。やはり名前の通り茶葉に白毛が生えており「~白毫」「~銀毫」「~銀針毫」などの名前が付いた緑茶になるのが多いようです。
ただうぶ毛が多いからと言って白毛茶であるとは限らないようです。有名なお茶では「君山銀針」は白毛茶ではありません。

撣種ですが、これは中国には無いようでベトナムで栽培されているようです。去年クラウドファンディングで日本に輸入された「シャンティ」がこの変種かもしれませんね。
https://www.makuake.com/project/arakawayuji/

Camellia sinensis var. waldenaeは手元の本には何も書いてないので不明です。検索してもよく分かりませんでした。

苦茶ですが、この古茶樹は雲南省、広東省、海南省、江西省、湖南省で見つかっています。特に江西省に多く、見つかっている古茶樹のほとんどが江西省にあります。
お茶としては緑茶、紅茶、普洱茶に加工されます。
老曼峨の普洱茶(古茶樹が老曼峨にある)、湖南省の紅茶、江西省の緑茶で苦いのに当たったらこの変種なのでしょう。

他にも色々な変種が有るようですし、品種に至っては1000を越えるようです。
作り方×品種で考えると数え切れない感じですね。
全てのお茶を飲むのは難しそうです。