2017/11/12 22:26

本日は「【「標準」を読む】第4回:烏龍茶の標準」という、国家標準(JAS、JISの中国版)の中国茶について勉強するセミナーに行ってきました。


中国茶の国家標準には、「植物として何を使うか」「製法」「等級の分類基準」などが記載されています。

今回の烏龍茶は第2回の緑茶、第3回の黄茶・白茶と違い、大きい烏龍茶としての括りと、さらに品種ごとの括りで分けられていました。

烏龍茶として「基本はこうですよね」でも細部は違うので「この品種ではこうしなさい」というように分かれています。


というのも、当店で扱っている烏龍茶も6種類ありますが、どれも特徴が違っており「同じ烏龍茶という枠組みなの?」となります。

細かいところは地理標志産品保護の標準(原産地保護法の中国版)や地方標準で決めるとは言え、烏龍茶の標準との差が大きくなりすぎてしまいます。

そこで間に一段階挟んでいるわけです。


その間に挟まるのは、現在は7種あります。

第二部 鉄観音、第三部 黄金桂、第四部 水仙、第五部 肉桂、第六部 単叢、第七部 佛手、第八部 大紅袍。(第一部が「烏龍茶 基本要求」で全体)

今回のセミナーでは、そのうち鉄観音、水仙、肉桂、単叢が取り上げられました。

大紅袍が取り上げられないのはまだ出てないからなのです。



セミナーの詳細の記載は避けますが、鉄観音 清香、鉄観音 濃香、岩茶 水仙、岩茶 肉桂、鳳凰単叢 桂花香、鳳凰単叢 蜜蘭香のお茶を飲みながら説明を聞きました。

話が面白いので飲むのを忘れる、飲むと美味しいので話を聞き逃す、という感じで聞く方も難しい状況でした。

話す方も2時間で納めるのはきつい内容だったようですが、きっちり2時間で終わってました。はしょられた部分もありますが、読めば分かるところなので。


お茶の中では人気だったのは鳳凰単叢 桂花香かな。

個人的には鉄観音 清香の秋茶のさっぱり感が良かったです。


個人的に国家標準の各部を読んだ荒い感想だと、

・水仙はちゃんと漳平水仙も入ってて良い。

・単叢はおかしい。

・肉桂の香りの所、ぶれっぶれで面白い。どれだよ。

といったところです。

最後に、同卓になった方々、準備、お茶淹れ、片付け等色々とありがとうございました。