2018/03/23 14:05

3月も半ばとなると日本でも一気に春めいてきますが、中国も同じく春が訪れます。
春と言えば草木も芽吹き、花も咲き始める季節。そして新茶の準備が始まる季節なのです。
当店との付き合いのある茶農家さんでは、先週からすでに茶摘み・製茶が始まったところもあります。
現地の状況を写真を送って頂いたので、ご紹介いたします。

まず、雲南省の奥地にある豆腐寨の茶園から。
茶樹の種類は雲南大葉種などで、晒青緑茶(プーアル茶の原料)や晒日紅茶が作られます。


雲南省は中国でも南方の方で比較的暖かいのですが、豆腐寨の付近は標高が高いせいか朝晩は10℃くらいまで下がり結構涼しいそうです。反対に昼は25℃を超え作業をしてると汗だくになると。
そこで水分補給に、次の写真のような生の茶葉を煮出して作る原始的なお茶を飲んだりしています。
味、香りとも想像つかないですが、飲んでみたいものです。


お茶の芽もかなり育ってきていますが、摘み始めは今週末か来週くらいからとのこと。
プーアル茶の産地としてはほんの少し遅いようです。



次は嶺頭。嶺頭単叢の産地で、広東省の北東部にあります。
ここも日本本土よりは南、沖縄と同じくらいの緯度に位置するため暖かめです。
茶の芽も育っているため、先週から茶摘みが始まっています。


次の写真の茶樹は白っぽい芽がとても綺麗です。この白っぽさが白葉の名前の由来です。
また茶の木が伸びて高さがある半喬木くらいになってます。日本でよく見る茶畑とは雰囲気が違いますね。
手摘みの時点でかなり大変なのですが、木の高いところは上を向いて摘まなくてはならないので余計に大変です。


これは嶺頭単叢の荒茶、今年の第一号とのこと。
天気も良くうまく出来たようです。
茶摘みから製茶は、やはり晴れてた方が良いお茶が出来ます。


twitter等で告知済みですが、来月は雲南のお茶を仕入れに行ってきます。
鳳凰単叢や嶺頭単叢は荒茶が出来た後に、焙煎が必要なので今回は仕入れません(焙煎は5月から6月にかけて)。
ただ勉強のために鳳凰鎮には行く予定です。
皆様に安全で美味しいお茶が届けられるよう頑張ります!